【暗号資産】ハードフォークとは?わかりやすく解説!
ハードフォークとは
ハードフォークとは、ブロックチェーンが分岐することをいいます。
ハードフォークによって、ブロックチェーンが分岐すると、その時点から、それぞれのブロックチェーンに新しく取引が記録されていきます。
新しいルールで稼働しているブロックチェーンと旧ルールで動いているブロックチェーンには互換性がないので、2つのチェーンは独立して伸びていきます。
ハードフォークが行われると互換性のない2つ以上の暗号資産が生まれる可能性が高いです。
これまでのハードフォーク
BTC(ビットコイン)のハードフォーク
2017年8月、ビットコインでハードフォークが発生しました。
ハードフォークの理由は、スケーラビリティ問題の解決を目指した仕様変更でした。
ビットコインは現在のビットコイン(BTC)につながる系統と、ビットコインキャッシュ(BCH)の2つに分岐し、全く別の暗号資産として存在しています。
ETH(イーサリアム)のハードフォーク
2015年以来、イーサリアムは何度もハードフォークを繰り返してきましたが、最も有名なのが、「The DAO事件」です。
2016年6月に、The DAOを経由して360万ETHものイーサリアムがハッキングされる事件が発生しました。
イーサリアムの開発者たちはハッキングを無効にするためハードフォークを実施しましたが、これに反発した人々はハードフォークを認めず、従来のイーサリアムを使い続けます。
その結果、ハードフォークを受け入れたイーサリアム(ETH)と、受け入れなかったイーサリアムクラシック(ETC)の2つの暗号資産が生まれました。
ハードフォークが与える影響
新しい通貨を貰える可能性がある
ビットコインやイーサリアムのように、ハードフォークの実施前にその暗号資産を保有していると、分裂して新たに誕生した暗号資産が無償で付与される可能性があります。
ハードフォークに対する対応は暗号資産取引所ごとで異なりますが、旧通貨の保有高に相当する新通貨を得られる可能性があります。
急激な価格変動の可能性がある
新通貨が付与されることを期待した投資家の動きが、急激な価格上昇を引き起こす可能性も考えられます。
一方で、ハードフォークが実施される直前に、アルトコインや法定通貨に乗り換えて様子を見る動きが活発になり、価格が急落する可能性もあります。
内容次第では価格が大きく変動しますので、しっかりと情報を集めましょう。