マイニング(採掘)とは?方法や仕組みをわかりやすく解説!
暗号資産について理解を深めていくと、必ず出てくる言葉が「マイニング(mining)」です。
マイニングは日本語で「採掘」と訳される言葉で、一般的には石油や金などの鉱物を掘り出すための行為のことを指します。
しかし、最近ではマイニングと聞くと、真っ先に暗号資産のことを連想してしまう人のほうが多いのではないでしょうか。
では、鉱物ではない、データの集まりの暗号資産が、なぜ「採掘=マイニング」とされているのでしょうか。
その仕組みについてご紹介します♪
5分弱の動画にまとめたものもがございますので、こちらもご覧になってみてください♪
マイニングとは?
暗号資産の新規の取引情報を膨大な量の計算によって解析し、「取引データを承認する作業」のことです。
その対価として新たに発行される暗号資産を得ることができます。
「取引を承認する作業」とは?
暗号資産は世界中で毎日のように取引されていて、その金額は数十億円、数百億円といった膨大な取引量になります。
これらすべての取引は、ブロックチェーン技術で管理され、世界中の人が安心して暗号資産の取引ができるようになっています。
つまり、円やドル、ユーロなどの法定通貨はそれぞれの国の中央銀行によって管理されていますが、暗号資産は「ブロックチェーン技術で管理されている」という点が、一般的な法定通貨と大きく違います。
では、ブロックチェーン技術で、どのようにして暗号資産の取引を管理しているのでしょうか。
ブロックチェーンでは、暗号資産の個々の取引データを「トランザクション」と呼び、それぞれのトランザクションをまとめて一つの「ブロック」を作ります。
そして、ブロックには「いつ」「誰(どのアドレス)が」「どのくらいの量の暗号資産を取引したのか」といった重要な情報が書き込まれていき、その取引情報を第三者がチェックして承認しています。
つまり、この「取引を承認する作業」がマイニングなのです。
マイニングは誰がしているの?
暗号資産のマイニングをしている人は「マイナー(Miner)」と呼ばれ、世界中にたくさんいます。
マイニングでは、送金取引を承認したマイナーに報酬が支払われます。
マイニングで報酬を受け取れるのは、計算を一番早く解いた人だけです。
得られる報酬はとても魅力的なため、世界中のマイナーが高性能なコンピューターを使って、競い合いながらマイニングに参加しています。
報酬がもらえる理由
マイニングに対して、なぜ報酬が支払われるのでしょうか。
簡単に説明すると、「暗号資産の新規発行」や「取引の承認」を行ってくれたことに対するお給料です。
マイニングを行なっている暗号資産には中央管理者はいません。
そのため、ネットワークの維持を積極的に行ってもらうために、マイニングには報酬があります。
マイニングの種類
・ソロマイニング
・プールマイニング
・クラウドマイニング
ソロマイニング
ソロマイニングとは、他の人と協力せずに自分ひとりでマイニングする方法です。
以前はソロマイニングが主流でした。
しかし、資本力がある企業や、複数人で協力するマイニングが現れたため、個人では計算力がそれらに及ばず、マイニングを成功させることが非常に難しくなりました。
プールマイニング
プールマイニングとは、グループで計算力を合わせてマイニングをする方法です。
その集団のことをマイニングプールといいます。
知名度の高い通貨では、大手マイニングプールがシェアを占めています。
BTC.comやAntpoolは大手マイニング企業である「BITMAIN」が運営するビットコインの代表的なマイニングプールです。
クラウドマイニング
クラウドマイニングとは、マイニングをおこなっている企業や団体に投資をすることにより、マイニング報酬を手に入れるものです。
つまり、実際にマイニングはしません。クラウドマイニングは投資商品で、投資先企業の運用方法がマイニングです。
初期の設備費用や電気代を気にしなくていいですし、初心者でも参加可能で、利益を出しやすい事がメリットです。
ですが、参入する企業は増えてきているため、競合業者との戦いとなります。
自分が投資していた業者が倒産してしまうリスクがあります。
まとめ
暗号資産は、通貨を管理・発行する特定の組織が存在しないため、マイニングによってそれらを担っています。
マイニングの報酬は、ネットワークを維持する経済的なインセンティブです。