スマートコントラクトとは?特徴や事例からわかりやすく解説!
暗号資産について勉強している方は、「スマートコントラクト」という言葉を一度は聞いたことがあるとおもいます。
革新的な技術として注目されているブロックチェーン技術ですが、さらに大きな付加価値をもたらしているのが「スマートコントラクト」というプログラムです。
スマートコントラクトが、どのような仕組みや役割を持っているのか詳しく見てみましょう♪
スマートコントラクトとは
スマートコントラクトとは、「ブロックチェーン上で契約を自動で実行する仕組み」のことです。
例えば、何かの契約をしようとする場合、
1.契約条件をブロックチェーン上にあらかじめ記載しておく
2.その条件が満たされたら
3.自動的に契約が執行される
これがスマートコントラクトです。
よく例に出されるものとして、自動販売機にお金を入れて、飲み物を押した瞬間飲み物が出てくる(契約が成立する)イメージが似ています。
スマートコントラクトの特徴
信頼性
従来ですと、契約や取引は、信頼を提供する仲介者を介することで実行していましたが、スマートコントラクトは第三者を介する必要がありません。事前にルールが定められているので、所定の条件が満たされれば必ず自動的にプログラムが実行されるからです。
また、そもそもブロックチェーンはデータ改ざん耐性をもっており、高いセキュリティレベルが担保されています。
透明性
スマートコントラクトによる契約では、ネットワーク内の全てのコンピュータにデータを記録し、どのコンピュータからでも記録を確認できます。情報共有が容易になり、不正や改ざんなどを防ぐ技術となっています。
コスト削減
スマートコントラクトを使うと、第三者の仲介がない状態で契約の履行が可能となります。複雑な内容の契約であっても仲介業者とのやりとりがなくなり、時間が短縮されます。
また、仲介業者に支払っていた手数料も支払う必要がなくなるため、コストも大幅に削減できます。
スマートコントラクトの活用事例
DEX(分散型取引所)
DEX(分散型取引所)では、あらかじめ決められた手続きを定義したスマートコントラクトを通して暗号資産などの取引を行います。取引価格の決定や市場の流動性の管理などが、スマートコントラクトにより実装されています。
DEXとは?はコチラ
レンディング
レンディングとは、日本語で「貸出」を意味しています。このレンディングは、暗号資産の世界でもスマートコントラクトにより、実現されています。
投票
注目を集めている活用方法に投票があります。投票された票は、集計され、すべての有権者に等しく公開されなければいけません。ブロックチェーンの持つ透明性という特徴にマッチしています。
スマートコントラクトの課題
プログラム内の脆弱性
スマートコントラクトは一度プログラムを構築し、契約を実行してしまうと変更が困難です。プログラムの記述中にミスがあった場合、脆弱性を突かれて情報が悪用される可能性はゼロではありません。
また、契約の実行中に起きたトラブルへの柔軟な対応は難しくなっており、プログラムを書く段階でミスがないように注意し、実行の前に検証する必要があります。
法的環境
近年のデジタル技術革新は目覚ましく、急速に普及しています。しかし、技術の発展に法整備が追いついていないという現状にも目を向けなければいけません。
スマートコントラクトは法律上の拘束がある 契約を自動化します。各業界での活用が進むと既存の法律の改正が必要となるかもしれません。
まとめ
スマートコントラクトは、ブロックチェーン上で実行されることで、人を介さずに自動で執行できる特徴があることから、金融取引においての応用も大いに期待されています。
スマートコントラクトの今後の発展に注目しましょう。