DApps(分散型アプリケーション)とは?特徴を解説します!

DApps(分散型アプリケーション)とは?特徴を解説します!

新しいアプリケーションの形として、ここ最近注目を集めているのが「DApps(ダップス)」です。

ビットコインなどの「暗号資産」、そして「ブロックチェーン」が世の中に拡がってきました。

こうした、非中央集権的(特定の管理者が存在しない)考え方は、今後さらに一般的になっていくでしょう。

そんな、非中央集権的な経済圏について考える上で避けては通れないのが、「DApps」です。

この記事では「DApps」についてわかりやすく解説します♪

Dapps(分散型アプリケーション)とは

DApps(ダップス)とは、Decentralized Applicatoinの略称で非中央集権の「分散型アプリケーション」のことをいいます。

このDAppsは、「ブロックチェーン技術を活用して中央管理者なしでアプリケーションを運営・管理できる」ものです。

既存のアプリがブロックチェーンで運営されているようなものとなります。

Dappsの特徴

非中央集権である

非中央集権とは管理者がおらず参加者みんなで管理していくことが前提で、参加者の合意により運営が決まるシステムです。

そのため、取引の状況を参加者が常に見ている状態なので民主的な運営が可能です。

また、誰でも参加し投票できるようなサービスを作ることも可能で、利用の幅がきくこともメリットの一つです。

管理体制が分散しているので、一箇所に不具合が起こっても全体では稼働し続けられます。

高いセキュリティ

DAppsは既存のWebアプリに比べて、情報の流出や改ざんのリスクが極めて低いアプリケーションです。

DAppsのベースとなるブロックチェーンそのものが強固な暗号化技術を基盤としているため、解読して情報を取り出すことは容易ではありません。

また既存のWebアプリでは情報をサーバで一括管理しているため、サーバへのハッキングによる改ざんが頻繁に起こっています。

しかしDAppsではネットワーク上にいくつもの情報のコピーが存在し常に整合性の確認がされているため、情報の改ざんリスクは極めて低くなっています。

資産を自己管理できる

ブロックチェーンに記録されている情報は、所有者以外がアクセスして操作することはできません。

DApps上のトークンなどの情報資産はすべてユーザーが管理することになりますので、既存のWebアプリのように管理者の問題で情報が流出するようなリスクはありません。

従来のWebアプリとの違い

DAppsには、スマホやパソコンで提供されている既存のWebアプリと同じことをするものがいくつもありますが、DAppsとWebアプリは基本的につくりが違います

WEB3.0

DAppsには、WEB3.0という考え方がベースにあります。日本語に訳すと、第3世代のWEBという意味になります。

WEB3.0では、従来の中央集権的な発想とは対照的に、個人がそれぞれのデータを保管・管理を行います

また、通信に使うサーバー、コンピューターを動かすCPUパワー、データを収納するストレージなども、全員で共有し有効活用しようという考え方です。

このようにWEB3.0とDAppsには深いつながりがあります。

Dappsの課題

スケーラビリティ問題によるトランザクションの遅滞

DAppsはブロックチェーンを利用しているため、DAppsのデータ量増加によってトランザクションが増加し、ブロックサイズやブロック生成スピードによってはトランザクションが遅延するスケーラビリティ問題が発生する可能性が指摘されています。

Dapps利用手数料の上昇

トランザクションの増加はDApps利用手数料の上昇にも繋がる問題です。

手数料の高騰はDApps内でのトークン購入やゲームへの支払手数料はもちろん、DAppsを利用していないその他のユーザーのトランザクション手数料が増加することにもなりかねません。

まとめ

DAppsは新しい仕組みであるため課題はまだまだ多いものの、大手企業によるDAppsの開発は着々と進んでいます。

既存のWebアプリと同等の機能を持ちながら独自のメリットも併せ持つDAppsは、ユーザーにとって利点も多いですので、これからも注目していきましょう。