為替FXで失敗する3つの要因!初心者にありがちな原因と対策を解説します!

為替FXで失敗する3つの要因!初心者にありがちな原因と対策を解説します!

近年では副業ブームで、個人でも手軽にできる「為替FX」が注目されています。

ですが、FXをハイリスクハイリターンな投資だといったイメージを持つ方も多いかと思います。

実際、FXでは「9割が負け、1割が勝つ」世界といわれています。

これからFXを始めるという方は、失敗した投資家に共通する点と対策を抑えておけば大きな失敗をしにくくなります。

この記事ではFXで失敗するパターンを3つ解説していきます

チキン利食い病

少しの利益しか出ていないのに我慢できずに決済すること「チキン利食い」といいます。

利食いや損切りに設定した目標値までポジションを持てないのは、プロスペクト理論が原因としてあげられます。

プロスペクト理論を簡単に説明しますと、

プロスペクト理論

 ・利益が手に入る可能性がある時は、利益が手に入らない可能性を避けようとする

 ・損失を被る可能性がある時は、損失自体を避けようとする

といった行動を取る人間の心理状態をいいます。

FXではこのような状態です。

FXでは

 ・含み益が無くならないうちに、利益が手に入らないリスクを避けたいから微益で決済する

 ・含み損が建値に戻るのを期待して、損失を避けたいから損切りができない

初心者の典型的な負けパターンである「コツコツドカン」に陥りやすくなってしまいます。

コツコツドカンとは
小さな利益を「コツコツ」と積み上げておきながら、積み上がった利益を1回のトレードで、いきなり「ドカン」と吹き飛ばしてしまうこと。「損大利小」のこと。

逆の「損小利大」は、FXでプラスにするためのセオリーですので、損切りは早めに、利確は慌てないということを意識しましょう。

チキン利食い病が起こる原因

勝率を上げたい

FXを始めたばかりの頃は勝率にこだわってしまいがちです。

もちろん勝率は高いほうが良いですが、大切なのはトータルでプラスにすることです。

例え勝率が低くてもトータルでプラスになっていれば全く問題ありません。

勝率が高くてもチキン利食いを繰り返していればトータルではマイナスになってしまいます。

少しの損失も出したくない

資金が減ることに耐えきれずに、少しの利益、もしくは建値で決済してしまうこともあります。

微益決済、建値決済がクセになってしまうと非常に良くないです。

自分が大きく勝てるイメージができず、損失が出たトレードに過剰に反応してしまいます。

チキン利食い病の対策

利確、損切設定を決めてエントリーする

エントリー前に目標設定は必ず決めましょう。

「これぐらいで良いか」「含み益が減ってきたから決済しよう」と適当に決済してしまう、無計画トレードは必ずやめるべきです。

しっかりと利確、損切設定を決めてエントリーすることが「チキン利食い病」を克服する近道です。

ポジポジ病

FXでは取引をして通貨を買入または売却した状態のことを「ポジションを持つ」といいます。

ポジポジ病とは、為替FXなどの投資においてポジションを常に持っていたいと考えてしまうことをいいます。

なんとなく、トレードをしていないと落ち着かない、トレードをしていないと損をしてしまっているのではないかという気持ちから、常にトレードをしていたいと考えてしまうのが、トレーダーあるあるの一つなのです。

自分のトレード計画や分析を無視してポジションを持ってしまいますので、当然のことながら、損失が発生する確率も高くなってしまいます。

ポジポジ病が起こる原因

機会損失をしたくないという心理

トレードを始めると、トレードをしていない期間がもったいないと感じるようになります。

一度でも利益を上げたことがあるトレーダーであれば、トレードをしていない期間は利益を取り逃しているのではないかと感じるようになります。

常に冷静な心理状態を保っているというのは、案外難しいです。

例えば、一ヶ月トレードをするなと言われたらあなたはどのように感じるでしょうか?

おそらくですが、多くのトレーダーの方が「一ヶ月もトレードができないなんてもったいない」と感じるのではないでしょうか。

こうした心理状況により、利益を取るのが難しい状況でもついついトレードをしまうことがあるのです。

損失を取り返したい

損失を出してしまい、自分の資金が減ってしまったらあなたはどのように感じるでしょうか?

「減った資金を絶対に取り返したい」
「投資で失ったお金は投資で取り返す」

など、ムキになってしまうこともあるのではないでしょうか。

このような心理状態になってしまうと、勝率が低い状況でもついついエントリーをしてしまうことがあるのです。

もっと稼ぎたい

為替FXを始める大きな目的は、「資金を増やす」ということです。

そのため、トレーダー心理として「もっと稼ぎたい」という気持ちがでてます。

これは、損失が膨らんでしまっているトレーダーもそうですが、利益を上げているトレーダーでも同じことが言えます。

「もっと稼ぎたい」という気持ちが強すぎると、時として冷静な判断ができないこともあるのです。

・ポジポジ病の対策

トレードの記録と検証をする

毎回のトレードの記録と検証を必ず行うことです。

初心者がFXで稼ぐようになりたいならば、自分のトレードの検証を絶対におこなわないといけません。

9割の負けているトレーダーは、勘だけを頼りにエントリーし、勝てばラッキーで、負けたら何の検証もせずにいる人が多いのです。

なので上達もせず負けが膨らみ続けるか、FXからの引退も時間の問題となります。

稼いでいるトレーダー達は必ずと言っていいほど、トレードの記録や検証を行い、トレードスキルをどんどん上達させています。

そして、時間が経てば、自分の中に確固たるルールが確立されているのです。

ルールを設定し、ルールを守る

ポジポジ病を治すのが難しいのは、マーケット分析やメンタルコントロールに時間をかけていないからです。

マーケットを理解すること、自分の癖や性格を知ることはトレード結果を大きく改善させる要因となります。

トレードで最も重要なスキルは、「ルールを設定し、ルールを守る」能力です。

トレーダーが最初に学ぶべきことは、トレード結果に関係なく、トレードルールを守り続ける方法です。

ギャンブル病

早くお金を稼ぎたいという思いから、高いレバレッジをかけた「ギャンブル取引」を行いがちです。

レバレッジとは、預けた資金よりも大きな金額を取引できる仕組みです。

例)10万円の証拠金を預けていた場合、レバレッジなしだと10万円の取引しかできません。ですが、レバレッジ25倍だと250万円の取引ができます。

FXではレバレッジにより投資効率を上げることができますが、知識や経験がない人が使うと資金が早く減る仕組みとも言えるでしょう。

初心者がハイレバレッジで勝ち続けることができるほど甘くないのも事実です。

経験がない初心者の方が高いレバレッジをかけた取引をすると、損切りや分析が出来ていないためただのギャンブル取引になってしまいます。

ギャンブル病の対策

資金管理

自信を持って断言できますが、「FXで安定してお金を稼ぐ」ために最も必要なスキルは「資金管理」です。

FXでは億の資産を築いたり、会社員の何倍もの収入を得たりできる世界ですが、資金管理をおろそかにする人はたいていの場合どこかで失敗します。

多くの人は、この資金管理に関するルールを持っておらず、その場の雰囲気でトレードします。結果として、負けたらすぐにレバレッジを倍にしたりして、大負けする原因になるのです。

しっかりと資金管理をして、レバレッジなどの自分自身のルールを設定しましょう。

正しいトレード手法を理解する

自分の手法が固まれば、初心者にありがちな失敗パターンのほとんどは回避できます。

手法さえ固まってしまえば、後はそれを機械のように繰り返すだけでFXで利益を積み上げていくことが出来ます。

少ない倍率で慣れていく

レバレッジにはメリットだけでなく、当然デメリットもあります。

ハイレバレッジで取引をしているとロスカットになってしまうことがあります。

初心者の方は少ない倍率で慣れていくことをおすすめします。

ロスカットとは
FX取引で一定の水準以上の損失が発生した場合に、さらなる損失の拡大を未然に防ぐため、保有ポジションを強制的に決済する制度のこと。

まとめ

為替FXで失敗する3つの要因について解説してきました。

初心者の方に言えることは、まず 取引の中で損切りの重要性やレバレッジの正しい使い方を覚えていきましょう。

うまく負ける練習をして経験を積んでいくことが重要です。

FXでは「1発で大儲けを狙う」のではなく「勝ち負けを繰り返しながらトータルでお金を増やしていくこと」を心がけるようにしましょう。