イーサリアム(Ethereum)とは?特徴・ビットコインとの違いをわかりやすく解説!

イーサリアム(Ethereum)とは?特徴・ビットコインとの違いをわかりやすく解説!

イーサリアムは、暗号資産(仮想通貨)の中で2021年5月時点で時価総額2位(CoinMarketCap調べ)となっていて、ビットコインに次ぐ時価総額と知名度を誇っています

なぜ、イーサリアムは暗号資産投資家から大きな注目を浴びているのでしょうか。

イーサリアムの基本的な知識を、初心者の方にも分かりやすく解説していきます♪

イーサリアムとはどんな暗号資産?

イーサリアムが誕生したのは、2015年7月です。

その後、またたく間に世界中で人気を集め、ほとんどの販売所・取引所で扱われるメジャーなコインとなりました。

イーサリアムを考案したのは、ヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)という考案当時19歳の青年でした。

また、イーサリアムには特定の発行者や管理者が存在しないものの、「イーサリアム財団」(Ethereum Foundation)という非営利組織が、研究開発やイーサリアムの普及に重要な役割を果たしています。ちなみにこのイーサリアム財団には日本人も参画しています。

厳密にはイーサリアムは暗号資産そのものではありません

ブロックチェーンに「スマートコントラクト」という機能を組み込んだ、分散管理型のプラットフォームなのです。

それまでのブロックチェーンは、情報を収めておく鍵のついたブロックが鎖でつながったものでした。

ところが、イーサリアムでは、そのブロックの中に情報だけでなく、アプリケーションを収めておくことができるようにしました。

そして、特定の条件をクリアした場合に、そのアプリケーションを自動的に作動させることができるのです。

このような環境を提供するプラットフォームがイーサリアムであり、その環境下で使われる暗号通貨が「Ether(イーサ)」という暗号資産なのです。

ただし、現在ではイーサリアムという名称が暗号資産そのものを指す言葉として定着しています。

スマートコントラクト

イーサリアム最大の特徴は「スマートコントラクト」です。

スマートコントラクトとは、人の手を介さずに契約内容を自動で実行する仕組みのことで、イーサリアムの代表的な機能です。

スマートコントラクトには、イーサリアムのブロックチェーン技術が利用されています。

そのため、「契約内容が改ざんされない」、「契約の不履行を防止できる」という2つの条件を満たすことができます。

また、人手を介さずに契約プロセスを自動化できるので、取引期間の短縮化や人件費の削減などを実現することも可能です。

イーサリアムで取引を行えば、契約の内容に関して後から相手と揉めるリスクを小さくすることができます。

その仕組みを活かして、イーサリアムを用いたDeFi(Decentralized Finance)」と呼ばれる分散型金融システムのプロジェクトも複数立ち上がっています。

DApps(分散型アプリケーション)とは

イーサリアムを活用した代表的なサービスが「DApps(分散型アプリケーション)」です。

DAppsとはDecentralized Applicationsの略称で、日本語では分散型アプリケーションと呼ばれています。

DAppsは、ある条件が満たされると自動で特定のプログラムが実行されるというのが特徴で、ビットコインやイーサリアムがその代表と言われています。

現状、ほとんどのDAppsはイーサリアムのプラットフォーム上で開発されています。

これは、DAppsを利用したサービスの多くがイーサリアムのスマートコントラクトを基盤として開発されているのが理由です。

また、DAppsはゲーム開発にも利用されています。

DAppsを活用したゲームの代表的なものとしては、世界初のブロックチェーンゲームである「クリプトキティーズ(CryptoKitties)」が挙げられます。

ビットコインとイーサリアムの違い

ビットコイン(単位:BTC)は、サトシ・ナカモト(Satoshi Nakamoto)という人物によってその基本仕様が公開されており、価値の交換や保存に向いています。

またBTC以外の最小単位として「Satoshi(サトシ)」も存在します。

1satoshiは1BTCの1億分の1、つまり「1satoshi=0.00000001BTC」です。

一方イーサリアムは、暗号資産という点以外に、分散型アプリケーション(DApps)を開発するためのプラットフォームとしての特徴も備えています。

イーサリアムはパソコンなどに搭載された基本ソフトであるOS(オペレーションシステム)のような存在でもあり、様々なアプリがイーサリアム上で開発され、稼働するという点がビットコインとは大きく異なります。

イーサリアムのように、さまざまな目的のための基盤として利用されるタイプのブロックチェーンは、プラットフォーム型と呼ばれたりもしています。

なお、イーサリアムの単位は「ETH」(イーサ、Ether)、ネットワークを使用するための手数料としては「gas」(ガス)が用意されています。

また、ガスの最小単位は「wei」であり、100京weiが1ETHと同じです。

2020年10月時点のイーサリアムの発行枚数は、約1億1,300万ETHです。

なお、イーサリアムにはビットコインのような発行上限がないため、今後もマイニングされるたびに新規のコインが発行されていきます。

まとめ

イーサリアムは日本でも人気が高く、ビットコインに次ぐ時価総額第2位の暗号資産です(2021年5月時点)。

DApps開発のプラットフォームであり、イーサリアム上では様々なDAppsが動き、トークンが流通しています。

今後もイーサリアムに注目しましょう♪