「そもそも、お金ってなに?」
「ビットコインってどうしてそんなに価値があるの?」
この第1回では、 お金の正体 と 暗号資産=新しいお金 をやさしく学びます✨
そもそもお金ってなに?
物々交換の時代
昔の人は、魚を持っている人が米を持っている人と「魚と米を交換しよう!」とやりとりしていました。
でも、魚を持っていても「米じゃなくて塩が欲しい」というときはどうなるでしょう?
⇒ 欲しいものを持っている相手を探すのが大変だったのです。

お金(貨幣)の登場!
そこで登場したのが「共通の道具=お金」。
魚を持っている人は一度「お金」に変えてから、米でも塩でも好きなものを買えるようになりました。
⇒ お金は 「交換をスムーズにするための道具」 なんです。
日本のお金はどこで作られてる?
「日本のお金って、どこで作ってるの?」
実は、お金には “作るところ” と “発行するところ” の2つがあります。
- 作るのは → 国立印刷局(工場)
お札を実際に印刷しているのは「国立印刷局」という場所。
誰でも作れるわけではなく、偽造されないように最新の技術が使われています。
ホログラム、透かし、特殊なインク…お札をよく見ると工夫がいっぱい! - 発行するのは → 日本銀行(日銀)
「このお金を正式に日本のお金として使っていいですよ!」と決めているのは日本銀行。
法律で「日本銀行券」として発行されているから、私たちは安心して使えるんです。
💡イメージすると、
「日銀=社長(お金を出すと決める人)」
「国立印刷局=工場(お札を作る場所)」
という関係です!
お金の価値って?
例えば…
「ディズニーランドのチケットは、なんで1万円札で買えるの?」
それは、お金が 信用で成り立っている からです。
日本のお金は「日本銀行が保証している」という信用のもとで使われています。
⚠️ 信用がなくなるとどうなる?
逆に、もし信用がなくなれば…
- 1万円札を出しても受け取ってもらえない
- 価値が下がって「1万円札を100枚出してやっとチケットが買える」なんてことも…
💸 実際に起きた「ハイパーインフレ」
これは他の国で実際に起きたことです。
- ジンバブエ(2000年代)
「100兆ジンバブエドル札」が発行されたけど、パン1個も買えなかった。 - ドイツ(1920年代・ワイマール共和国)
お札の価値が暴落し、パンを買うのにリヤカーいっぱいのお札が必要になった。

暗号資産とは?

ここからが本題!暗号資産とは…
インターネット上で使えるお金
普通のお金(円やドル)は紙やコインで存在しますが、暗号資産は インターネットの中だけで存在するお金 です。
👦「ゲームの中で使うコインと同じ?」
👉 そう!イメージ的には近いです。
ただし、ゲームのコインはそのゲームの中だけで使えるもの。
でも暗号資産は、世界中どこでも現実のお金と同じように交換できるのが大きな違いです。
世界中どこでも送れる
銀行で海外にお金を送ると、数日かかるし手数料も高いですよね。
でも暗号資産なら、数分で海外に送金できて、手数料も安い!
👦「LINEでメッセージを送るみたいに、お金も送れるってこと?」
💡 まさにその通り!
「お金のLINE版」みたいに、地球の裏側に住んでいる人にもすぐ送れるんです。

誰も管理していない
円やドルは「国」や「銀行」が発行して管理しています。
でも暗号資産には、そんな「管理者」がいません。
じゃあ誰がチェックしてるの?
⇒ それは「ブロックチェーン」という仕組み。
世界中のコンピューターが同じ台帳を見ていて、取引が正しいかどうかを みんなで確認し合っている のです。
👦「先生がいない教室でも、みんなでルールを守って授業してる感じ?」
💡そうそう!一人の先生(管理者)に頼るのではなく、全員で監視し合うからズルできない。
これが「暗号資産=安全」と言われる理由なんです。

まとめると
暗号資産は…
- ゲームのコインのようにインターネット上だけで存在する
- LINEのメッセージみたいに、世界中にすぐ送れる
- 教室みたいに「みんなで監視」するから、先生(国や銀行)がいなくても安全
つまり、「インターネット時代にぴったりのお金」なんです。
₿ ビットコインの価値は?
2025年9月時点で、 1BTC=約1,700万円!
でも最初(2008年)は「無価値」でした。
無価値だったものが、今では 1,700万円以上。
なぜここまで価値が上がったのでしょう?

ビットコインの価値が上がる理由
- 発行枚数が限られている
→ 2100万枚しか存在しない。これ以上は増えない。 - みんなが欲しがると価値が上がる
→ 人気カードやゲームのレアアイテムと同じで、欲しい人が増えると値段も上がる。
💡 つまり「希少で、人気がある」=価値がつくんです。
まとめ
- お金=道具(交換をスムーズにする手段)
- ビットコイン=インターネットで使える新しいお金
- 価値は「欲しい人がいるから」生まれる
ビットコインは、誕生からまだ十数年の若いお金。
でもすでに「国が資産として認める」ほど成長しています。



