トランプ関税砲はビットコインに追い風か?

クリプトラボ

最近、
トランプ関税」「関税砲」という言葉をニュースやSNSで目にする機会が増えてきました。

そして同時に、
これってビットコインにとってプラスなの?マイナスなの?
と感じている方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、
今回のトランプ関税は
ビットコインにとって“構造的には追い風になり得る材料”です。

ただし、
発表された瞬間に価格が爆上がりするような短期ニュースではありません

むしろこの材料は、

  • インフレ
  • 実質金利
  • 通貨(ドル)への信頼

といったお金の仕組みそのものに、
時間差でじわじわ効いてくるタイプのものです。

この記事では、

  • そもそも今回、何が起きたのか
  • なぜ関税がインフレにつながるのか
  • なぜそれがビットコインに関係するのか
  • いつ頃、どんな形で影響が出やすいのか

を、
投資初心者の方でも理解できるように、順番に噛み砕いて解説していきます。

※なお、本記事は
「関税砲」という材料単体から見た考察であり、将来の価格を保証するものではありません。

「今、世界で起きていることをどう捉えるべきか」
その考え方の整理として、ぜひ参考にしてみてください。

まず、何が起きたのか?

ドナルド・トランプ大統領は、以下の国々に対して関税導入を発表しました。

  • デンマーク
  • ノルウェー
  • スウェーデン
  • フランス
  • ドイツ
  • 英国
  • オランダ
  • フィンランド

関税内容👇

  • 2月1日から:10%
  • 6月1日から25%へ引き上げ予定
  • 有効期限:米国がグリーンランド購入で合意するまで

と発表した。

📢今回の関税で「本当に重要なポイント」

同盟国ですら、関税という名の制裁対象になっている

という点。

経済合理性よりも、
政治交渉のカードとして“関税が使われている”ことが市場に強く意識されました。

関税が導入されると、まず何が起きる?

答えはシンプルです。

インフレ(物価上昇)が起きる

流れを整理すると👇

  • 輸入品に関税がかかる
  • 企業の仕入れコストが上がる
  • 商品・サービスの価格に転嫁される
    世の中のモノが全体的に高くなる

インフレが進むと、次に起きること

なぜ「実質金利が下がる」のか?
ここが一番つまずきやすいので、超シンプルに説明します。


💡まず「金利」には2種類ある

  • 名目金利
    表向きの金利(銀行や中央銀行が決める数字)
  • 実質金利
    ☞ 名目金利 − インフレ率
    ☞ お金の「本当の増え方」
《 具体例 》
・銀行金利:2%
・インフレ率:5%
 ☞ この場合
  実質金利 = 2% − 5% = −3%

預金していてもお金の価値は毎年3%ずつ減っている


💡つまり何が起きている?

  • 金利はそれほど上がっていない
  • でも物価だけが上がる
    金利がインフレに追いついていない状態

これを
実質金利が低下している状態と言います。

ひと言でまとめると

インフレが進む=
お金を持っているだけで損する世界

実質金利が下がると、何が起きる?

  • 現金 ❌(価値が減る)
  • 債券 ❌(インフレ+信用不安で割に合わない)

そこで資金は👇

  • 金(ゴールド)
  • ビットコイン

へ向かいやすくなります。

ビットコインは
「実質金利が低下する局面」に非常に強い資産です。

今回の関税で、もう一つ超重要な視点

ここが、
今回の材料をただのインフレ話で終わらせない最大のポイント

関税が「武器」として使われ始めている

今回の関税の特徴👇

  • 同盟国が対象
  • 経済合理性より政治交渉が目的
  • 有効期限が極めて政治的

世界の国々は、こう感じ始めます。

アメリカのルールって、いつ変わるかわからなくない?

🔰小学生でもわかる例え🏫

  • トランプ=先生
  • 世界の国々=生徒
  • ドル=学校で使える“共通のお金(校内通貨)”

先生が突然👇

気に入らない生徒は、そのお金使えなくするからな!

と言い出したら…?
生徒はこう思います👇

え、この学校のお金、先生の気分で使えなくなるの?
…それなら、みんなで使える別の交換手段を探そう!

その
「先生の気分に左右されないお金」が、
💰ビットコイン

世界で静かに進む変化

  • ドル依存を減らしたい国が増える
  • 決済・準備資産の分散
  • 「ドル一択はリスク」という認識
    通貨不信がじわじわ広がる

為替(ドル円など)への影響は?

中長期

  • ドル不信の蓄積
  • ドル安圧力
  • ドル安・円高方向

短期

  • リスク回避で一時的にドル買い
  • ただし長続きしにくい
  • 為替は乱高下しやすい

この材料は、いつ価格に効いてくる?

① 短期(今〜数日・数週間)【初動フェーズ】

  • 金:上昇
  • 株:下落
  • ビットコイン:下落

不確実性が高まり、
レバレッジ解消・現金確保が優先される

💡教科書通りの動き

② 中期(数週間〜数か月)【再評価フェーズ】

市場が冷静になると、

  • インフレの影響
  • 実質金利低下
  • ドル不信の蓄積

が意識され始める。

☞ BTCは
「短期リスク資産」から
「通貨不信の受け皿」へ再評価されやすくなる

③ 本命フェーズ(6月以降)【構造転換フェーズ】

  • 関税25%が現実化
  • 対立が長期化
  • 通貨不信が構造問題になる

BTCは
「避難先」ではなく
「戦略的に保有する資産」へ

時間軸でひと言まとめると
・今: リスク回避(株・BTC↓、金↑)
・少し先: インフレと通貨不信を再評価
・中長期: 最初の考察どおりの世界に収束

まとめ(ここだけ覚えればOK)

🔷 関税
➡ インフレ
➡ 実質金利低下
ビットコインに追い風

さらに👇

🔷 関税の政治利用
➡ ドル不信
➡ 通貨不信
ビットコインの価値上昇

最終結論

結論として、
今回のトランプ関税砲は、
ビットコインにとって「非常に強い追い風」となる可能性が高い
と考えられます。

ただし重要なのは、
これはあくまで
「関税砲という一つの材料だけ」に絞って見た場合の考察であるという点です。

実際の価格は、

  • 金融政策(利下げ・利上げのタイミング)
  • 株式市場の動向
  • 地政学リスク
  • ETFマネーの流入・流出
  • 市場参加者のポジション状況

など、複数の要因が同時に絡み合って決まります

そのため、

  • 短期的に必ず上がる
  • この材料だけで価格が決まる

という意味ではありません。

しかし、
関税を政治的な武器として使う世界」が進めば進むほど、

  • インフレ圧力
  • 実質金利の低下
  • 通貨(ドル)への不信

が積み重なり、
結果としてビットコインは
時間差で評価されやすい立場に置かれることになります。

ひと言でまとめると👇

短期は揺れるが、
構造的にはビットコインに追い風が吹きやすい環境

今回の関税砲は、その流れを加速させる
本質的な材料のひとつ
として捉えるのが最も現実的な見方です。