【最新】イーサリアム大型アップグレード「フサカ(Fusaka)」とは?わかりやすく解説!

クリプトラボ

~イーサリアムは常に進化している~

イーサリアム(Ethereum)は、世界中のコンピューターがつながって動く「分散型プラットフォーム」。
その仕組みをより速く、安全で、使いやすくするために、定期的に“アップグレード(改良)”が行われています。

これまでにも「マージ(Merge)」「デンクン(Dencun)」「ペクトラ(Pectra)」など、数々の大型アップデートがありました。
そして2025年に予定されている次の大きなアップデートが――

フサカ(Fusaka) です。

フサカ(Fusaka)とは?

フサカは、イーサリアムの次期大型アップグレードで、2025年末に実装が予定されています。
目的はズバリ、「より速く、安く、安全なネットワークを実現すること」。

今回のアップデートで導入される代表的な技術がこちら👇

  • PeerDAS(ピアデータ・アベイラビリティ・サンプリング)
  • EIP-7825(1取引あたりのガス上限設定)

それぞれ、どんな意味があるのか見ていきましょう。

PeerDAS(ピアダス)とは?

データ検証を効率化する新技術

PeerDAS(Peer Data Availability Sampling)は、ネットワークにアップされたデータを全てダウンロードせず、部分的にチェックするだけで検証ができる技術です。

つまり、
「全データを読む」→「サンプルだけで確認」
という進化です。

PeerDASがもたらす効果

効果内容
✅ 処理の高速化バリデーター(取引承認者)の負担が軽くなる
✅ コスト削減サーバー負荷が下がり、レイヤー2の取引手数料(ガス代)も低下
✅ スケーラビリティ向上大量データの処理が可能に

この技術によって、Arbitrum・Optimism・Baseなどのレイヤー2チェーンも恩恵を受け、
より安く・速く・安定した取引が可能
になります。

EIP-7825:1取引あたりのガス上限導入

ガスとは?

イーサリアム上で取引やスマートコントラクトを動かすときに支払う「手数料」のことです。
ネットワークの混雑状況や計算量に応じて金額が変動します。

なぜ上限が必要なのか?

これまでは、1つの取引がブロック全体(約4,500万ガス)を使い切ることが可能でした。
そのため悪意あるユーザーが「巨大取引」を投げることで、他の人の取引が通らなくなる=サービス妨害(DoS)攻撃が発生するリスクがありました。

EIP-7825の内容

フサカでは「EIP-7825」が導入され、
1取引あたりのガス使用量を約1,678万ガスに制限します。

項目内容
ブロック全体の上限約4,500万ガス(変更なし)
1取引の上限約1,678万ガス(新設)
目的攻撃防止・取引の公平化・安定性向上

これにより、ブロック内に複数の小さな取引を効率的に並列処理できるようになり、
ネットワーク全体の安定性スピードが向上します。

フサカで変わることまとめ

項目内容効果
PeerDASデータを部分的に検証処理速度・コスト効率が向上
EIP-78251取引のガス上限設定攻撃防止・公平化
Blob拡張大量データを扱う領域拡大レイヤー2のコスト削減
開発者・バリデーター処理効率が改善運用コスト低下
一般ユーザーガス代が下がる可能性より快適に利用可能

テストスケジュールと今後の予定

フサカはすでにテスト段階に入っています。
複数のテストネットで順次稼働しており、メインネット導入は以下の流れです。

テストネット稼働開始日
ホレスキー(Holesky)10月1日
セポリア(Sepolia)10月14日
フーディ(Goerli)10月28日
メインネット(本番環境)12月3日予定

開発チームは安定動作を確認しながら、2025年末の正式実装を目指しています。

💡フサカ(Fusaka)は、
もっと安く・速く・安全に使えるイーサリアム」へ進化するためのアップグレード!

  • PeerDASでデータ処理を効率化
  • EIP-7825でセキュリティ強化
  • レイヤー2もより快適に
  • 全体としてガス代が下がる可能性✨

つまり、フサカは次のWeb3時代を支える重要な一歩なんです!