暗号資産に少し慣れてきた方が必ずぶつかる疑問──
「あれ?このコイン、コントラクトアドレスがない?」
「コントラクトアドレスがあるコインとないコイン、何が違うの?」
この記事では、なぜコントラクトアドレスが存在するコインと存在しないコインがあるのか
その仕組みと理由をわかりやすく解説します!
まず基本整理:コントラクトアドレスとは?
コントラクトアドレスとは、
スマートコントラクト(プログラム)によって管理されているトークンやプロジェクトの”住所”のことです。
つまり、スマートコントラクトによって発行・運営されている資産にはコントラクトアドレスが必ず存在します。
コントラクトアドレスが存在するコインとは?
これは一言でいうと、
「スマートコントラクトで発行されたトークン」
です。
具体例
コイン | 説明 |
---|---|
USDT(Tether) | スマートコントラクトで発行されたステーブルコイン |
SHIB(Shiba Inu) | スマートコントラクト発行型のミームコイン |
AAVE | DeFiプラットフォームのガバナンストークン |
UNI(Uniswap) | プロジェクト運営のためのガバナンストークン |
これらはすべて、ERC-20(Ethereum)、BEP-20(BNB Smart Chain)などの規格に従って発行されており、ウォレットに認識させるにはコントラクトアドレスが必要です。
コントラクトアドレスが存在しないコインとは?
こちらは、
「ブロックチェーンのネイティブ通貨」
です。
具体例
コイン | 説明 |
---|---|
ETH(イーサリアム) | Ethereumネットワークのネイティブ通貨 |
BNB(ビーエヌビー) | BNB Smart Chainのネイティブ通貨 |
MATIC(ポリゴン) | Polygonネットワークのネイティブ通貨 |
AVAX(アバランチ) | Avalancheネットワークのネイティブ通貨 |
FTM(ファントム) | Fantomネットワークのネイティブ通貨 |
ネイティブ通貨は、スマートコントラクトを介さず直接ブロックチェーンに組み込まれて存在しています。
そのため、コントラクトアドレスは存在しません。
ネイティブ通貨でも「別チェーン上」で発行されるとコントラクトアドレスができる!
注意したいのはここ👇
たとえばETHはEthereumではネイティブ通貨ですが、
BNBチェーン上のETH(BEP-20 ETH)など、別のチェーンでトークン化されると、スマートコントラクト発行となりコントラクトアドレスが付与されます。
これをラップドトークン(Wrapped Token)と呼びます。
状態 | 例 | コントラクトアドレス |
---|---|---|
ネイティブ通貨 | Ethereum上のETH | なし |
ラップド版(スマコン発行) | BNB Chain上のETH(BEP-20) | あり |
まとめ:コントラクトアドレスの有無を決めるものは?
状態 | コントラクトアドレス | 理由 |
---|---|---|
ネイティブ通貨 | なし | ブロックチェーンに組み込まれているため |
スマートコントラクト発行型トークン | あり | スマコンで新たに発行されるため |
他チェーンにブリッジされた通貨(ラップド) | あり | スマコンで模倣されるため |
よくある間違い
- 「有名なコイン=必ずコントラクトアドレスがある」→ ❌ 間違い!
- 「ウォレットに自動で出ないからトークンじゃない」→ ❌ ネイティブ通貨なら自動表示が基本!
この記事のまとめ
- ネイティブ通貨(ETH、BNBなど)にはコントラクトアドレスはない
- スマートコントラクトで発行されたトークンにはコントラクトアドレスが必ずある
- 別チェーンでラップされると、ネイティブ通貨でもコントラクトアドレスが付くことがある
この違いを押さえておけば、
ウォレット操作も、トークンインポートも、さらに安心してできるようになります!