そもそも「リスクオン」「リスクオフ」って何?
投資の世界では、市場の雰囲氣や投資家の心理が大きなカギになります。
- リスクオン(Risk-On)=リスクを取ってでも儲けたいモード
- リスクオフ(Risk-Off)=安全第一!守りに入りたいモード
簡単に言えば、投資家たちが「攻めるか?守るか?」の判断によって、市場が大きく動くということです。
リスクオン⚔チャレンジモードで攻めの投資!
「景氣も良さそうだし、多少のリスクは取って利益を狙いたい!」
そんな心理のとき、投資家は“値動きが大きい資産”や“成長が期待できる市場”にお金を投じます。
リスクオンで買われやすいもの
- 株式(特に米国株・日本株)
- 暗号資産(ビットコイン、イーサリアムなど)
- 新興国通貨(メキシコペソ、南アフリカランドなど)
- 原油・銅などの資源
リスクオン相場で起きやすい動き
- 円安・ドル高
- 株高(日経平均・NYダウなど)
- ビットコイン上昇
リスクオフ🛡守りに入る防御モード!
「先行きが不安…。とにかく安全にお金を守りたい」
世界情勢が不安定になったり、経済危機の氣配が出てきたりすると、投資家はリスクのある資産からお金を引き上げ、安全資産に資金を移します。
リスクオフで買われやすいもの
- 円(日本円)
- 米国債
- 金(ゴールド)
- スイスフラン
リスクオフ相場で起きやすい動き
- 円高・ドル安
- 株安
- 暗号資産下落(特に投機性の高いコイン)
リスクオン⇔リスクオフが切り替わると相場が動く!
実は、この“切り替わり”こそがチャンスです!
たとえば…
状況 | 起きやすい動き |
---|---|
リスクオンに切り替わった | 株が上がる、円が売られて円安になる、ビットコイン上昇 |
リスクオフに切り替わった | 株が下がる、円が買われて円高になる、暗号資産も下落 |
2025年の今、円はリスクオフで買われるの?
はい、今でもリスクオフで「円が買われる」傾向は残っています。
ただし、以前ほど“絶対的な安全資産”ではなくなってきました。
その理由は…
- 日本が超低金利のままで金利差が開いている
- 財政不安や人口減少などの構造的な問題
- 金(ゴールド)や米国債のほうが選ばれることも増えている
とはいえ、日本人投資家が海外資産を売って円に戻す「レパトリエーション(資金回帰)」は起こるため、“一定の円高圧力”は健在です。
まとめ|リスクオン・オフを知れば、相場の流れが読める!
投資家心理 | 状態 | 買われやすい資産 |
---|---|---|
リスクオン | 攻めたい | 株式、ビットコイン、新興国通貨など |
リスクオフ | 守りたい | 円、米国債、金など |
初心者の方は、「なぜ今この資産が動いているのか?」という視点でリスクオン・オフを観察すると、チャートの“背景”が見えるようになります!