円安・円高とは?
お金の単位は、国によって違いがあります。
日本→円、アメリカ→ドル、欧州→ユーロ
日本で生活しているだけなら円だけで大丈夫ですが、企業などが国をまたいでモノを買ったり売ったりする時は、お金の単位をそろえる必要があります。
主にドルが使われることが多く、日本の企業なども日々、円とドルを交換しています。円とドルをいくらで交換するかは、その時の「需要」と「供給」の関係で決まります。

円を欲しがる人が多い場合は円高になり、円の価値が高くなります。
円を欲しい人が少ない場合は円安になり、円の価値が低くなります。

ハンバーガーを1ドル100円とした場合
円安のときは150円出さないと買えません。
円高のときは、1つ50円になり、100円出すと2つ買えます。
『企業目線になって考えてみよう』

輸出のとき、1万ドルを100万円とした場合
円安のとき、150万円と利益が50万円でます。
代金はドルでもらい円に替えるので、日本企業はプラス利益となります。
輸入の時は反対になり、
円安のときは円の150万円なので、
50万円以上出さないと海外製品が買えなくなります。

まとめると、円安のとき、輸入品が高くなるが、輸出の収益は上がる。
円高のとき、輸入品が安くなるが、輸出の収益は下がる。
『2024年のニュースを振り返り、現状確認をしよう!』

日本の食料自給率は38%と、先進国の中で最低の水準となっています。
ほとんどの食品を輸入に頼っているため、値上げラッシュとなりました。
2024年の日本の輸出額は、101兆1,490億円と過去最高を記録!
これは2022年度比で1.9%の増加です。
訪日外国人旅行者数は約3,686万人で、こちらも過去最高を記録!
これは、コロナ禍前の2019年を約500万人上回る人数です。
この事から現状の日本は、円安という事がわかります。
『どうして円安・円高になるのかな?』

日本は2016年1月29日に、マイナス金利政策を導入しました。
目的は世の中にお金を回し、景気を活発にするためです。
アメリカは2022年から、急激な利上げを開始。
日米の金利差は急激に開いていきました。
日本の長期にわたる低金利政策は、他国との金利差を生み出し円安が加速していったのです。

2024年ついに日本利上げ、アメリカ利下げに動き出しました。
今後日米の金利差は、縮まっていくと予想されます。
2025年はどんな年になるのか?
ニュースに注目していきましょう!