POSとPOWとは?初心者向けにやさしく解説!

暗号資産の基礎知識

暗号資産やブロックチェーンについて學んでいると、
POS」や「POW」という言葉をよく目にするようになります。

でも…

「結局、何が違うの?」
「難しそうでよくわからない…」

という方も多いはず。

この記事では、初心者にもわかるように、POSとPOWの違いや仕組みをやさしく解説していきます!

POSとPOWは「ブロックチェーンを動かす仕組み」のこと!

まず大前提として、
POS(Proof of Stake)もPOW(Proof of Work)も、どちらも

誰がブロックチェーンを正しく更新するかを決めるためのルール

だと思ってください。

POW(プルーフ・オブ・ワーク)とは?

POW=「計算作業で競争して勝った人が報酬をもらう仕組み」です。

仕組みイメージ

  • 世界中のコンピューターが、「難しい計算問題」をひたすら解く
  • 一番早く正解を出した人が、新しい取引(ブロック)を承認できる
  • 承認できた人には、暗号通貨(例:BTC)が報酬としてもらえる
《有名なPOWのコイン》
・ビットコイン(BTC)
・ライトコイン(LTC)

POWをわかりやすく例えると、
みんなでクイズ大会をして、一番最初に正解した人だけが賞金をもらえる
そんなイメージです!

POS(プルーフ・オブ・ステーク)とは?

POS=「たくさん通貨を持っている人が、抽選で選ばれる仕組み」です。

仕組みイメージ

  • トークン(暗号通貨)を持っている人が、その量に応じて「抽選券」を持つ
  • コンピューターで競争しなくても、抽選で選ばれた人が取引(ブロック)を承認する
  • 選ばれた人には報酬がもらえる(例:ステーキング報酬)
《有名なPOSのコイン》
・イーサリアム(ETH)※2022年にPOWからPOSに移行
・ポルカドット(DOT)
・アバランチ(AVAX)

POSをわかりやすく例えると…
たくさん宝くじを持ってる人が当たりやすい、宝くじ大会
みたいなイメージです!

POSとPOWの違いまとめ

項目POWPOS
どうやって承認?計算競争通貨保有量による抽選
使うものコンピューターの性能通貨(トークン)
消費エネルギー大量にかかる(電力問題あり)少ない(エコ)
有名なコインビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)など

補足:POSとPOWだけじゃない!他の仕組みもある

この記事では、ブロックチェーンの代表的な仕組みとして
「POW(プルーフ・オブ・ワーク)」と「POS(プルーフ・オブ・ステーク)」を紹介しました。

でも実は、ブロックチェーンの世界には他にもいろいろな仕組み(コンセンサスアルゴリズム)が存在しています

例えば──

仕組み名特徴採用プロジェクト
DPoS(デリゲーテッドPOS)通貨保有者が「代表者」を選んで投票するPOSの進化版EOS、Tron
PoA(プルーフ・オブ・オーソリティ)信頼された特定ノードのみが承認する仕組み(企業向けなど)VeChain、BNBの一部
PoH(プルーフ・オブ・ヒストリー)時系列の正確性を保証する独自手法Solana
PoC(プルーフ・オブ・キャパシティ)ストレージ容量で競う新方式Chia

これらはそれぞれ「速さ」「コスト」「分散性」「セキュリティ」などのバランスを重視して設計されています。

とはいえ、現在もっとも広く使われているのは、やはりPOWとPOSです。
まずはこの2つをしっかり理解しておけばOKです!