【知らないと危険】金利が持つパワーについてわかりやすく解説!
- 2023.06.12
- お金の教養
皆さんは支出をしっかりとコントロールできているでしょうか?
資産形成をしていく中でのアドバイスとして、金利や利息をできるだけ支払わないことをおすすめしています。
しかし、カーローンやリボ払い、消費者金融などの利用を検討している人は決して少なくありません。
「新車は高いけど、カーローンなら月々の支払いが安くいけるな…」
「クレジットカードの支払いが厳しいから、一時的にリボ払いにしようかな…」
「今月ちょっとピンチだから、一時的に消費者金融に借りてみようかな…」
例えば、クレジットカードは便利な支払い手段ですが、リボ払いに変更することは一時的であってもおすすめできません。
まず、支払える範囲の貯金がある場合は、まずは貯金からの支払いをおすすめします。
そして、将来のクレジットカードの利用については、毎月の収入を考慮しながら慎重にコントロールする必要があります。
そもそも金利とは、下記のようなものです。
✅「味方」につければ、非常に頼もしい。
✖「敵」に回せば、非常に恐ろしい。
資産形成をしていく上で、金利のパワーを甘くみてはいけません。
そこで、この記事では金利に関する下記2つのことを解説していきます。
①利息を禁止・制限している宗教がある
②金利には人生を破壊する力がある
金利との付き合い方を学んでいこう♪
利息を禁止・制限している宗教
金利は、歴史的・宗教的にさまざまな評価を受けてきました。
特に興味深いのは、下記の3つの宗教における扱いです。
・イスラム教
・ユダヤ教
・キリスト教
この3つの宗教では、利息に関してはあらゆる制限や禁止が課されました。
それぞれの宗教の立場を知り、人々が利息とどのように向き合ってきたのかを確認していきます。
イスラム教では利息を取ることは罪深い行為
イスラム教において利息が禁止されていることは、多くの方がご存知かと思います。
聖典には下記のような記述が存在しています。
【 利息を取るものは、あの世で地獄の劫火から永遠に出してもらえないだろう 】
参考:吉村文成「利息を禁止した宗教の智恵」
そんなことが書かれているんだね!
つまり、イスラム教において利息は、下記のように認識されていたことがわかります。
✖ 神さまの意思に反するもの
✖ 倫理的に許されないもの
利息を取ることが罪深い行為だったんだね!
ユダヤ教では利息が持つ力の大きさをよく理解されている
ユダヤ教はユダヤ人の民族宗教です。
同胞であるユダヤ人と異なる信仰を持つ異教徒との間で、利息に関する扱いには違いがありました。
聖書には下記のように記されています。
【 外国人には利子を付けて貸してもいいが、同胞には利子を付けて貸してはならない 】
参考:吉村文成「利息を禁止した宗教の智恵」
つまり、ユダヤ教では利息が下記のように扱われていることがわかります。
✅利息の力を借りて、仲間が繁栄するのは許容できる。
✖ 利息の力によって、仲間が苦しむのは絶対に許容できない。
利息の持つ力が、昔からよく理解されていたんだね!
キリスト教では現代でも利息を禁止する宗派がある
キリスト教では、16世紀の宗教改革までは利息をとることが禁じられていました。
現代でも、宗派によっては利息が禁止されています。
✖ 高利の利息
✖ 複利での利息
今でも禁止されているのにはビックリするね!
宗教で利息を禁止・制限していた事実を軽視してはいけない
このように、下記の3つの宗教で利息の禁止・制限があることがわかりました。
・イスラム教
・ユダヤ教
・キリスト教
一方で、仏教では利息は禁じられていないため、金貸しは正当な職業の一つとされています。
仏教において禁じられているのは、下記のような殺生行為や職業です。
✖ 武器や酒、毒などの売買
✖ 死刑執行人
✖ 盗賊
✖ 漁師
✖ 裁判官
言い方を変えれば、殺生に結びつかない金貸しは、何の問題もなかったのです。
実際に、寺院は民間に資金を貸し出したり、明治時代には生命保険会社を設立するなど、積極的に金利や手数料を活用していました。
ちなみに、2017年のデータによると、世界の人口約74億人のうち、キリスト教とイスラム教の信者数は合わせて42億人以上に達しています。
つまり、世界の半数以上の人々が信仰する宗教において、利息の貸し借りは禁止または制限されているのです。
この事実を決して軽視してはなりません。
金利が禁止または制限される理由は、金利には「人生を破壊する力」があるからです。
では、金利の力の大きさを実際に計算してみよう!
金利には人生を破壊する力がある
利息の影響の大きさは、少し計算してみればすぐに理解できます。
現代の日本は歴史的に見ても超低金利の時代ですが、それでも「普通の生活」のために借金を利用すると、生涯で約1,200万円にも及ぶ利息を支払うことになります。
言い換えると、利息を支払わずに生活することで、手元に1,200万円も残せるということになります。
利息を払わない選択だけで、老後における2,000万円問題の半分が解決してしまうほど、その影響は大きいのです。
そんなに利息を払っているんだね…
もし皆さんが普通以上に利息を支払うことになるならば、金利の支払いだけで生涯を過ごす可能性もあります。
まさにお金に縛られる生活となってしまうのです。
例えば、消費者金融を利用し、下記の条件で借り入れをしたと仮定しましょう。
・借入額:50万円
・年利:15%
・期間:30年間
→ 支払いを放置すれば、50万円の借金は7,100万円にまで膨らむ
国税庁の「民間給与実態統計調査(令和元年)」によると、日本人の平均年収は436万円でした。
つまり、全ての給料で返済したとしても、約16年間でやっと返済できるレベルです。
2008年のリーマンショックは、100年に一度の金融危機と言われ、そのきっかけはサブプライムローン問題でした。
庶民が高金利の住宅ローンを返済できなくなったことで、世界経済が深刻な危機に陥りました。
金利の力はこれほど破壊的であり、敵にまわすと利息を払い続けるだけの人生になってしまいます。
借金や利息によって人生が狂ってしまった人は、実際に多く存在しています。
利息をちゃんと理解しないとマズいことになるね…
しかし、逆に考えれば、金利を味方にすれば非常に頼もしい力となります。
もしもお金持ちになりたいのであれば、自らお金を貸す側に回ることが重要です。
現代では、貸金業をする必要はありません。
代わりに、出資することで同様のメリットを享受することができます。
簡単にいうと、「株を買って株主になる」ことだね!
株主になることで、金利の力を自分のために活用できるのです。
もう少し具体的に、資産運用の事例を見ていきます。
・投資額:月5万円
・運用期間:30年間
・利回り:5%
→ 元本1,800万円が3,400万円(+1,600万円)まで膨らむ
この記事から皆さんにお伝えしたいことは、「金利を敵に回すと、絶対にお金持ちにはなれない」ということです。
皆さんは、金利の力を味方にし、賢く利用することを心掛けましょう。
現代では手軽にローンを組むことができるため、自身の行動をよく考える前に手を出してしまうこともありますので、慎重に行動していきましょう。
住宅ローン、カーローン、保険、奨学金、リボ払いに注意しよう!
まとめ
金利は非常に強力な力を持っています。
金利の持つ力は、古くからよく理解されており、各宗教は「利息を取ると地獄に落ちる」といった教えを通じて戒めてきました。
現在でも下記の3つの宗教では、利息の貸し借りが禁止または制限されています。
・イスラム教
・ユダヤ教
・キリスト教
また、たとえ宗教上で利息が禁止または制限されていなくても、日本の法律によって高金利は規制されています。
宗教や法律からも明らかなように、金利や利息は制限が必要なほど恐ろしい力を持っているのです。
さらに、現代の日本では普通に生活していても、1,200万円近い利息を支払っている場合があることに注意が必要です。
特に借金の中でも、「リボ払い」は実質年利が約15%と非常に高いため、注意が必要です。
たとえば、年利15%で50万円を借りて、30年間そのままにしておくと、借金は3,300万円に膨れ上がります。
逆に、株式投資などを通じて「出資する」形でお金を貸すのであれば、自身の資産を増やせる可能性があります。
・投資額:月5万円
・運用期間:30年間
・利回り:5%
→ 元本1,800万円が3,400万円(+1,600万円)まで膨らむ
金利の持つ力は半端ないね!
✅「味方」につければ、非常に頼もしい。
✖「敵」に回せば、非常に恐ろしい。
利息について真剣に考えることで、経済的自由に近づくことができることを理解しましょう。
実際、お金持ちほど金利の力をよく理解し、巧みに活用しています。
ただ漠然と暮らしているだけでは、「知らない」だけで、人生の自由や豊かさから遠ざかってしまう可能性があります。
確かな知識を身につけ、一歩ずつ人生を良い方向に向かわせましょう。
SJKCollegeでは、『人生楽しむための資産形成』の為に、このようなお金に関する勉強をしています。
金利を味方につけ、上手な資産形成をしていきましょう!