レジスタンスライン・サポートラインとは?ラインを用いたトレード手法などもわかりやすく解説!

レジスタンスライン・サポートラインとは?ラインを用いたトレード手法などもわかりやすく解説!

レジスタンスラインサポートラインは、チャート分析の中でもFXトレーダーが理解するべき最も重要な事の1つです

ラインは、チャートの値動きを元に引かれ、エントリーや決済のタイミングを決める大きな根拠になります。

この記事では、相場分析における非常に強力な指標である、レジスタンスライン・サポートラインについて解説していきます。

レジスタンスライン

レジスタンスラインとは、「上値抵抗線」、「抵抗線」とも言い、上昇してきた価格の動きがそこで止まる目安となるラインです。

レジスタンスラインに近づく度に、売りを仕掛けるトレーダーが多いことを意味します。

その人たちが価格の勢いを叩くように、売りを浴びせて上昇を止めてしまいます。

今回も落ちることを見越して売りたい人が多ければ、価格は下がります。

しかし買いたい人の方が多く、上昇してきた勢いを売り勢が止められないと、価格はラインを超えて上昇します。

サポートライン

サポートラインとは、「下値支持線」、「支持線」とも言い、下降してきた価格の動きがそこで止まる目安となるラインです。

サポートラインに近づく度に、そこで買うトレーダーが多いことを意味しています。

その人たちが買い支えることで価格の下落を止めています。

サポートラインは、過去に何回も価格が反発しているラインです。

今回もまた上がるだろうと予測する人が多ければ、実際に反発するという結果になります。

一方、今回はラインを割ると思う人が多くなれば、価格はラインを抜け下落します。

ラインを抜けると役割が転換

レジスタンスライン・サポートラインは値動きの反発が起こりやすくなりますが、一度そのラインを抜けた場合も、意識され続ける場合があります。

下値を支えていたサポートラインが下抜けると、今度は上値を抑えるレジスタンスラインとして機能することもあります。
同じ様に、上値を抑えていたレジスタンスラインを上抜けると、今度は下値を支えるサポートラインの役割に切り替わる場合もあります。

レジスタンスラインとサポートラインが転換することから、「レジサポ転換」とも呼ばれています。

水平線以外のライン

トレンドライン

相場は、様々な要因の影響を受けながら、上昇、下降、横ばいの方向性を順不同に繰り返し、この方向性のことを「トレンド」と呼んでいます。

上昇トレンドの際には、主に安値と安値を結んだサポートラインが注目されます。

一方、下降トレンドの際には、主に高値と高値を結んだレジスタンスラインが注目されます。

三角持ち合い

三角持ち合いとは、高値と高値を結んだラインと安値と安値を結んだラインがぶつかり、三角形になるチャートパターンのことをいいます。

レンジ相場において、買いと売りの攻防が起きているときによく現れます。

移動平均線

移動平均線も、価格が反発するかもしれない根拠として使えるラインです。

価格が上から降りてくれば移動平均線はサポートラインとして機能し、下から上がってくればレジスタンスラインとして機能する場合も多く見られます。

ラインを引く時の注意点

あまりに短期間でのラインを引かない

何度も反発があったとしても、期間が短すぎると信頼性は低くなります。

反発は長期に渡って何回も起きているほど、信頼性が高まります

数ヶ月や数年に渡って機能しているラインもありますので、長い時間足でのチャートも意識して確認してみましょう。

完璧に引こうとしない

レジスタンスラインやサポートラインを引けたとしても、多少の誤差が出ることがよくあります。

完璧を求めると引けるラインが少なくなってしまいますし、本当にこのラインで良いのか迷ってしまいます。

実際に引く時は「だいたいこの辺り」という感じで大丈夫です。

誤差が出るのを前提として、「帯」のようにラインを考えることもあります。

ラインを引き過ぎない

FX初心者の頃は、ラインを多く引きたくなってしまいますが、ラインは少ない方がいいでしょう。

上級者ほど、重要度の高いラインを意識し、取引のタイミングを判断します。

ラインを引き過ぎてしまうと、どのラインを見るべきか分からなくなってしまいますので、なるべく「シンプル」を心掛けましょう。

重要なラインを見極められるようになりましょう。

ラインを用いたトレード手法

ラインで反発を狙う

基本的な戦略は、ラインの反発を狙ったエントリーです。

サポートラインでの反発で「買い」レジスタンスラインでの反発で「売り」というシンプルな手法です。

ラインによる買い支えや反転は、回数が多くなるほど、より意識されやすくなります。

ローソク足がライン付近まで到達し、反発の動きが見られたらエントリーをします。

反発しなかった時に備え、損切り設定もしっかり入れておきましょう。

ブレイクアウト

レジスタンスラインもしくはサポートラインを超えたタイミングを「ブレイクアウト」といいます。

この手法はエントリーポイントが明確で、なおかつ勢いよく値動きする局面を捉えることができるので、大きな値幅を狙えるメリットがあります。

ただし「ダマシ」に遭うと、価格が戻ってきて再びラインを超えてしまうので、よく見極めなくてはなりません。

リターンムーブ

ラインブレイクした後にまたライン付近まで価格を戻し、その後にブレイクした方向に大きく値動きをするというパターンがあります。

ラインブレイクするとレジスタンスライン・サポートラインの機能が転換し、新たな反発点になる可能性が高いです。

ライン際での反発が確認できたら、エントリーしましょう。