【やさしく解説】利上げで株価が下がるのはなぜ?小学生にもわかるカンタン説明!

相場分析・経済指標

ニュースで“金利が上がった”って聞くけど、それって何?株の値段が下がるってどういうこと?
そんな疑問にこたえるために、小学生でもわかるように、やさしく説明していくよ!

そもそも「金利」ってなに?

金利とは、お金を借りたときに、あとからよけいに払うお金のことです。

たとえば…

👦「100円貸して!」

👧「いいよ。でも、来週には110円にして返してね!」

この「10円」が金利です。

金利が上がるとどうなるの?

① お店の人が困っちゃう!

お店をひろげたり、新しい商品を作ったりするために、お店の人は銀行からお金を借ります。

でも、金利が高くなると…

たくさん返さないといけないから、やめとこうかな…

こうしてお店のもうけが減ってしまうと、株の値段も下がってしまうんです。

② お客さんもお金を使わなくなる!

金利が高くなると、ローンの返済が増えて、みんなお金を使いにくくなります。

車はやめておこうかな…
新しいゲームも買わないでおこう…

こうなると、お店の売上が減ってしまって、やっぱり株の値段が下がるんです。

③ 貯金のほうがおトクに見えちゃう!

金利が上がると、ただ銀行にお金を入れておくだけで増えることもあります。

わざわざリスクのある株を買わなくてもいいかも!

そう思う人が増えると、株を売る人が増えて、やっぱり株価は下がりやすくなるんです。

まとめ①:金利が上がると、株の世界にブレーキがかかる

金利が上がると、

  • お店の人はお金を使いにくい
  • お客さんも買い物をがまんする
  • 株を買うより、貯金でいいやって人が増える

だから、株の値段=株価が下がることが多いというわけなんです😊

金利が下がるとどうなる?

じゃあ、金利が下がったら株価は上がるの?

そうだね!
金利が下がると、株の値段=株価が上がりやすくなるよ!
理由はさっきとは“反対”のことが起きるからだね。

① お店の人がうれしくなる!

金利が下がると、お金を借りても返す金額が少なくてすみます。

これなら新しいお店を出せるぞ!
もっとたくさん商品を作れる!

お店が元氣になると、もうけがふえて、株の値段が上がるんです。

② お客さんもお金を使いやすくなる!

ローンの金利も下がるので…

これなら車買えそう!
ちょっといい物も買っちゃおうかな!

みんながいっぱいお金を使ってくれると、お店の売上がアップして、株価も上がります!

③ 銀行にお金を入れても、あまり増えない…

金利が下がると、銀行にお金をあずけても、あんまり増えません

それなら株を買って、もうけた方がいいかも!

と思う人がふえるので、株を買う人が増えて、株価が上がるんです。

金利が下がると、株には追い風!
・お店→借りやすい=動きやすい
・お客さん→買い物しやすい
・投資家→株のほうが魅力的
だから、金利が下がると、株の世界は元氣になるんです👍

でも注意!金利が下がっても株が上がらないこともあるよ

「金利が下がると、株は上がるんでしょ?」
たしかにそうなりやすいけれど、いつもそうなるとは限りません。

なぜかというと…

① 景気がわるすぎると…

もし景気がとってもわるいと、金利を下げても、

「お金を借りても、お客さんが来ないから意味がない…」
「ローンが安くても、仕事がないから買い物できない…」

というふうに、みんなが動かないこともあるんです。

=株価もあがりません💦

② みんなが「まだ下がるかも…」と思っていると

いくら金利が下がっても、みんなが

「この先もっとひどくなりそうだな…」
「株を買うのはまだこわいな…」

と思っていると、株を買う人が増えないので、株価も上がらないんです。

③ 金利が下がる理由が「ヤバいから」だったら?

金利を下げた理由が、

「会社がつぶれそう!」とか、
「景気が大ピンチ!」というときだったら…

「えっ、そんな大変なの⁉」と、かえって不安になる人も多くなって、株価が下がることもあるんです。

だから、「金利が下がった=株が上がる!」とは限らない

たしかに、金利が下がると株は上がりやすくなります。

でも、それだけじゃなくて──

  • いまの景気はどう?
  • 投資家の気持ちはどう?
  • 世界で何が起きてる?

…いろんなことが関係して、株価は動いているんです。


「金利」と「株」の関係は、あくまでヒントのひとつ
ニュースを見るときに、「なぜこうなったんだろう?」と考えるクセをつけると、もっと面白くなりますよ✨