【 暗号資産 】ブリッジとは?わかりやすく解説します!
ブリッジとは
ブリッジとは、あるブロックチェーンから別のブロックチェーンに資産を移植するためのツールです。
異なるブロックチェーンをつなぐ橋のことで、クロスチェーンとも呼ばれます。
ブロックチェーン間の情報やトークンのやり取りを可能にします。
ブリッジのメリット
手間がかからない
ブリッジを活用することで、暗号資産の送金の手間が省けます。
今までは、暗号資産取引所とウォレットを往復する必要がありました。
しかしブリッジを活用することで簡単に出来るようになりました。
無駄な手数料がかからない
従来の取引所を通す方法だと、ガス代や手数料などが送金のたびにかかります。
ブリッジも活用した際に手数料がかかりますが、取引所を往復して送金するよりも手数料はかからないでしょう。
ブリッジの方法
ここでは、「SefePal」を使ったUSDTのブリッジ方法について解説します。
USDT(ERC-20) ⇆ USDT(TRC-20) ⇆ USDT(BEP-20) などの操作が可能です。
①SafePalを開き、「スワップ」をタップします。
②「Bridge」をタップします。
③今回はUSDTをブリッジしたいので、USDTを選択します。
④支払い側のチェーンと受け取り側のチェーンを選択します。
⑤ブリッジしたい数量を入力し、進めていきます。
代表的なブリッジ
Multichain(旧Anyswap)
Multichainは、複数のパブリックブロックチェーンに対応したクロスチェーンプロトコルを提供しているプロジェクトです。
「MULTI」はそのプラットフォームで利用される暗号資産です。
元々はAnyswap(エニースワップ)というプロジェクトで、2022年3月に複数のネットワークの相互運用を可能にするクロスチェーンプラットフォームとしてリブランドしました。
※Anyswapのプラットフォーム自体はまだ存在し引き続きサービスが提供されていますが、更新はされないので注意が必要です。
Wormhole
Wormholeは、Solanaと他のブロックチェーンネットワークとの間のブリッジです。
Wormholeでは、Portal Token BridgeとPortal NFT Bridgeが存在し、ブリッジを介してトークンとNFTの転送が可能になっています。
Solana、Ethereum、Polygon、BSC、Avalanche、といった複数のブロックチェーンを繋ぐクロスチェーンとなっています。
cBRIDGE
cBridgeは、20以上のブロックチェーンとレイヤー2ロールアップにまたがる80以上のトークンをサポートする分散型のアセットブリッジです。
Ethereum、Arbitrum、Polygon、BSC間でトークンを低コストかつ低レイテンシーで瞬時に転送できるようになります。
特に、ArbitrumやOptimismのようなEthereum レイヤー2ロールアップチェーンでは、cBridgeにより、数分以内にこれらのロールアップチェーンへの入金と引き出しをわずかなコストで行うことができます。
ブリッジのリスク・注意点
資金が引き出せないリスク
ブリッジは開発の初期段階にあるため、どのような種類のブリッジと相互作用する場合でも資金が引き出せなくなるリスクが存在します。
スマートコントラクトのコードにバグがありユーザーの資金が失われる可能性やヒューマンエラー、スパム、悪意のある攻撃により、ユーザーの資金が引き出せなくなる可能性があります。
有名ではないブリッジを利用するのは避けましょう。
ハッキングに合うリスク
有名なブリッジでも、ハッキングされるリスクが存在します。
2022年2月には、Wormholeがハッキングを受け、SolanaとEthereumのブリッジから12万ETH(約476億円)が流出しました。
また、人気のNFTゲーム「Axie Infinity」を支えるイーサリアムのサイドチェーン「Ronin Network」では約663億円相当のETHとUSDCがハッキングによって盗まれました。
この際に、「Ronin Network」のブリッジである「Ronin Bridge」が標的となりました。
異なるブロックチェーン間をつなげるブリッジは、今後より成長していくことが見込まれていますが、ハッキングリスクに注意しましょう。
まとめ
この記事では、暗号資産のブリッジについて解説しました。
DeFiでは、ブリッジは必須となりますし、異なるブロックチェーン間で資産を容易に移動できる機能は今後も活用が期待されています。