
2025年8月20日、アメリカの金融規制当局であるSEC(米証券取引委員会)とFRB(米連邦準備制度理事会)が、仮想通貨に対する方針を大きく転換する発表をしました。
これまで「厳しい規制」「取り締まり重視」だった姿勢を見直し、むしろ仮想通貨の成長を後押しする方向に切り替えるという歴史的な動きです。
この記事では、このニュースの内容と、私たちにどんな影響があるのかをわかりやすく解説します。
そもそもSECとFRBって何?
- SEC(米証券取引委員会)
アメリカで株式や証券を監督する機関。これまで多くの仮想通貨を「証券だ」と主張し、規制や訴訟を行ってきました。 - FRB(連邦準備制度理事会)
日本でいう日銀のような存在。アメリカの中央銀行で、お金の流れや銀行システムを監督する役割があります。
つまり、SEC=ルールの番人、FRB=お金の番人。この両方が仮想通貨に前向きな発言をしたのは、とても大きな意味を持ちます。
今回の発表のポイント
SEC(証券取引委員会)
- 「取り締まり(事後的に訴える)」から「明確なルールをつくる」方向へ転換。
- 新プロジェクト「プロジェクト・クリプト」を開始。
- 仮想通貨を
- デジタル・コレクティブル(収集品的なトークン)
- デジタル・コモディティ(商品的なトークン)
- ステーブルコイン(ドルなどと連動したトークン)
に分類し、大半は「証券ではない」と明確化する方針。
FRB(中央銀行)
- 「銀行が仮想通貨に関わるのはリスク」という姿勢を改め、銀行も仮想通貨やステーブルコインを扱いやすくする環境を整備。
- これにより、一般の金融機関も仮想通貨に参入しやすくなる。
なぜ方針転換したの?
背景には、「アメリカを世界の仮想通貨の中心にする」というトランプ政権のビジョンがあります。
これまで規制が厳しく、多くの仮想通貨プロジェクトがアメリカを離れていましたが、今後は逆にアメリカに集まることが期待されています。

私たちにどんな影響がある?
- 安心感が増す
ルールが明確になれば、仮想通貨投資が「いつ規制されるか不安」という状態から解放されます。 - 銀行での利用が広がる
これまで敬遠していた銀行も仮想通貨を扱いやすくなるので、私たちが利用する金融サービスにも取り入れられる可能性大。 - 価格への好影響
規制リスクが減り、投資家心理が改善することで、仮想通貨市場全体に追い風となる可能性があります。
まとめ
今回のSECとFRBによる方針転換は、「規制で押さえつける時代」から「育てて世界のリーダーを目指す時代」への転換点です。
これからアメリカ発の仮想通貨やブロックチェーンの動きが加速し、世界中の市場に影響を与えていくでしょう。
仮想通貨に関心がある方にとって、まさに「新時代の幕開け」と言えるニュースです。
