【 FXの基礎知識 】スプレッドとは?
FXにおいてスプレッドは、取引するうえで必ず理解しておくべき基本知識です。
これからFXを始める人は、スプレッドの意味などをしっかりと押さえておきましょう。
スプレッドとは
FXのスプレッドとは、買値と売値の差のことを指しています。
FX会社で通貨を売買する際には、必ず売値(Bid)と買値(Ask)の2種類の価格が提示されています。
つまり現在のレートで売買できる訳ではなく、Bid・Askの値段で取引することになります。
差額によっては「購入してすぐ売ったとしてもマイナス」みたいに不利な状況で取引をスタートしなければならないので「実質的な手数料」と呼ばれています。
このスプレッドが広いほど、私達にかかるコストが増えるため、FXのスプレッドは狭い方が良いとされています。
スプレッドの単位
スプレッドの単位は「銭」と「pips」の2種類があります。
「銭」は、通貨ペアのうち一方が日本円の場合に用いられます。
例えば、ドル/円(USD/JPY)、ユーロ/円(EUR/JPY)、英ポンド/円(GBP/JPY)などです。
「pips」は、日本円以外の通貨ペアの場合に用いられます。
例えば、NZドル/米ドル(NZD/USD)、英ポンド/豪ドル(GBP/AUD)、米ドル/スイスフラン(USD/CHF)などです。
・1銭=1pips=0.01円
・10銭=10pips=0.1円
・100銭=100pips=1円
スプレッドは通貨ペアやFX会社によって異なる
FX会社や通貨ペアによってスプレッドには違いがあります。
通貨の流通量などによって調達コストが変わりますので、スプレッドに差が出てきます。
スプレッドは変動する
同じFX会社で同じ通貨ペアを取引しても、つねにスプレッドが一定しているわけではありません。
本来なら小刻みに変わるはずですが、それでは取引しづらいとの配慮から、「原則固定」という方式を打ち出しているFX会社が現在は主流となっています。
原則固定とは、特殊な事情が生じた場合などを除き、原則としてそのFX会社が各通貨ペアに定めているスプレッドを固定するというものです。
では、原則外となり、スプレッドに変化が出る時とは、どのような局面なのか解説します。
まず「○○ショック」などと呼ばれるような、為替市場で大幅な変動が生じた場合です。
また、市場の流動性が下がった時にもスプレッドは拡大します。
例えば、日本時間の早朝は市場参加者が少ないため、日中よりスプレッドが開くことがあります。
スプレッドに変化が出る局面
・為替市場で大幅な変動が生じた時
・市場の流動性が下がった時
取引コストの計算方法
スプレッドが0.2銭と言われても、実際の取引でどれほどのコストがかかるのかイメージできない方の為に計算方法を解説します。
「スプレッド×取引数量」の計算式で、FX取引のスプレッドによる実際のコストを求めることができます。
例えば、米ドル/円のスプレッドが0.2銭のときに米ドルを1万通貨取引する場合、スプレッドによるコストは「0.2銭×1万通貨=2,000銭」。
つまり、20円ということになります。
同じくスプレッドが0.2銭の場合、取引数量が1,000通貨ならコストは2円、10万通貨ならば200円となります。